Me Too 身近な人が性暴力にあったら

同意がなければ性暴力

警視庁の統計をみれば、強制わいせつ、強姦(2017年より強制性交罪)といった性犯罪は、年間を通して起きていますが、春からの暖かい季節に件数が増える傾向にあることがわかります。

身近な人が性暴力被害にあったときどうすればいいのでしょうか。

性暴力は、「脅しや強制力を用いて行われる本人の意思や、本人の同意のない性的な行為のすべて」です。相手(恋人や配偶者)や場所(相手の家、ホテル)がどうであるかは、関係ありません。

まず大切なのは、身体が傷ついていたり、妊娠や性感染症の恐れがないかを確認することです。

72時間以内に飲めば妊娠の可能性が低くなる「緊急避妊ピル」や性感染症の検査、証拠の採取などの処置を産婦人科で受けることができます。

都道府県単位で設置されている性暴力救援のワンストップセンター支援センターに連絡をとりましょう。受診をすすめたり、医療機関を探す手伝いをしましょう。

つぎに場所の安全を確保しましょう。自宅でなく、家族のところや加害者の知らない信頼できる友人のところがよいかもしれません。


そばにいる人の力は大きい

一人にしない、信頼・安心できる人がそばにいる、一緒のときをすごすことは、とても大切です。

無理に話をさせる必要はありません。身体に触れると、かえって怯えることがあるので、注意しましょう。

被害者を大切に思っていること、被害者が悪いわけではないこと、被害者を信じていること、被害者の力になりたいと思っていることを少しづつ伝えます。

話には耳を傾けましょう。つらい話かもしれませんが、話し手はもっと辛い思いをしていることを忘れないようにしましょう。

次のような言葉がけはNGです。

  • 「ありえない」「そんなはずない」といった批判する言葉、否定する言葉
  • 「不注意だった」「しなければよかった」といった被害者を責めたり、罪悪感を抱かせる言葉
  • 行動をせかせる言葉、激励やお説教

言葉の他に、嫌な顔をしたり、話を聞かないといった態度にも避けましょう。

被害からの回復の過程においては、警察や弁護士、医療機関やカウンセラー、被害者支援の専門家といったそれぞれの分野のプロの手助けが必要となります。こうした人たちに相談する、手伝ってもらう時に、そばにいるあなたの力は大きな助けとなるはずです。


【MeToo運動】
ハリウッドの映画プロデューサーのセクハラ告発からはじまった性差別・性暴力の被害者が声をあげる運動。「Me Too(私も)」には、性暴力で傷ついた女性に、「あなたは一人ではない」と勇気づける意味が込められている。日本では、声をあげた被害者に対する誹謗中傷が問題となった。

※参考資料
国立精神・神経医療研究センター
『一人じゃないよ あなたのこれからのための支援情報ハンドブック』
https://www.ncnp.go.jp/nimh/seijin/www/pdf/shiryo_hitorijanaiyo.pdf