花粉症で「うつ」が4倍も増加

花粉症は幸せホルモンを低下させる

いよいよ春本番。日差しも日に日に暖かさを加えて、さまざまな花が咲き乱れ、幸せな気持ちになれる季節です。ところが、中には「春が憂うつに感じる」というヒトもわずかながらいるようです。

ところが、そんな春の憂うつ気分・・実は花粉症のせいだったかもしれないというのをご存じですか?

毎年花粉症の季節になると、くしゃみが出る、鼻が詰まる、目がかゆいなどの症状で憂うつな気分になるヒトは多くいらっしゃいます。そして、そんな花粉症自体が実は「うつ」の原因になっていたというのです。

花粉症によるアレルギー反応によって体内に過剰発生するのが「サイトカイン」という物質で、くしゃみや鼻水などを出させ、花粉をはじめとする原因物質を体内から排出する働きがあります。一方、脳内物質の一つである「セロトニン」は気分を安定させることで幸せホルモンとも呼ばれていますが、そのセロトニンの脳内分泌をサイトカインが低下させることが明らかになっているのです。このため花粉症が起こると、サイトカインが分泌されることでセロトニンの分泌が低下。「うつ」な気分になってしまうのです。

自殺するリスクも30%上昇

花粉症の原因の一つが腸にあることも分かっています。

食物の消化を助ける腸内細菌である「善玉菌」は、幸せホルモン「セロトニン」の原料となるトリプトファンを作って脳に送り、わたしたちを快活な気持ちにさせてくれます。 ところが、花粉症のヒトはこの善玉菌が少ないことが多く、脳がセロトニンをたくさん作ることができずに気持ちがうつになってしまうのです。

たとえばデンマークにおける研究によると、自殺者における花粉症などのアレルギー患者とそうでない人たちの割合を調査した結果、アレルギー患者はそうでない人より自殺のリスクが30パーセントも高くなることが明らかになっています。さらに、台湾における研究でも、10代の花粉症患者が重症のうつ病になる確率がそうでない10代の4倍にも達することも明らかになっています。