金銭的ストレスで「見た目年齢」が上昇

財政状況が良好な人より老けて見える

人の外観が実際より老けて見える原因にはいくつか考えられますが、経済的なストレスも「見た目年齢」を押し上げる可能性があることがアメリカなどの研究で明らかになりました。

研究では、金銭にかかわるストレスレベルを200人以上の被験者に自己評価してもらう実験を、1995-96年ならびに9年後の2004-05年の2回にわたって実施。被験者の写真を撮影して、別グループの被験者に見てもらいました。

その結果、金銭問題でストレスを強く感じている人は10年後には、外見の印象が10年以上を取ったように変わってしまい、財政状況が良好だと感じている人よりも老けて見えることが判明したのです。

同研究の結果は米学術誌「リサーチ・オン・エイジング」(2016 年7月)に掲載されました。

他のストレス要因より見た目に大きく影響

この研究では、「金銭以外」のストレスについても同様の調査が実施されるとともに、ストレスが被験者自身の年齢の「感じ方」にどう影響するかについても調査されました。

その結果、金銭を要因とするストレスが他の要因によるストレスよりも被験者の見た目に大きく影響することが明らかになり、金銭問題がもっとも強いストレスを引き起こすことが示唆されました。

一方、被験者が自身の年齢をどう感じ、何歳に見られていると思うかなどの主観的な見方には、金銭にかかわるストレスは群を抜いた影響はありませんでした。

ストレスは細胞面での老化を促して、人が老けて見える一因になるものと考えられます。それにくわえて、金銭的ストレスを持つ人は外観に気を使わない傾向もあり、食生活や運動などの健康管理も消極的なため、肉体の老化が進むのではと考えられています。