実は老後は1人暮らしの方が幸せだった!?

大阪の調査で判明。家事など大変なのになぜ?

1人暮らしの高齢者は家族と同居する高齢者よりも生活に対する満足度が高く、悩みも少ないことが、大阪の医師会が行ったアンケート調査で明らかになりました。

大阪府門真市の医師会では、60歳以上の高齢者約1千人を対象に生活に対する満足度を訪ねるアンケート調査を実施。その結果、1人暮らしの高齢者の生活満足度の平均は73.5点と同居の68.3点を大幅に上回ったそうです。

現在65歳以上の高齢者約3400万人のうちの1人暮らしは約17%。1人で暮らせば炊事・洗濯・掃除も大変なうえ、一人ぼっちでいざというときに頼りになる家族もいません。それでも満足度が高いというのはなぜなのでしょうか?

今回のアンケートの結果について、調査を主導した同医師会の辻川医師は、家族と同居する人は家族に気を使わなければならないために満足度が低いのではないかと分析しているようです。なぜなら1人暮らしなら、自分の好きな通りの生活ができるからです。

家族に気兼ねせずに自分のペースで動ける

高齢者が価値観や生活ペースの違う家族と同居していると、生活のさまざまな場面でストレスを感じてしまい、長年にわたって積み重なってしまいます。また、家族と同居するために長年住み慣れた住まいを離れなければならない人も多いのですが、高齢者は総じて生活環境の激変についていけない傾向があります。

さらに同様の理由で、老人ホームもほかの入居者や職員に気を使ったり、さまざまなルールに従ったりしなければなりません。こうした理由から高齢者の満足度が下がってしまうわけです。

一方、1人暮らしなら家族や同居者に遠慮する必要もなく、自分のペースで動けて自由気まま。やりたいことをやれますし、住み慣れた住まいを離れる必要もありません。高齢者が陥りがちな孤独についても、友人知人が近くにいれば解消されますし、いなければいないで地元の老人会館やデイサービスなどで同世代の話し相手を見つけることもできます。

また、今回のアンケートでは性別や子供の有無による高齢者の生活満足度に差はなく、体調があまりよくない人でも1人暮らしの方が満足度が高いという結果が出たことから、1人暮らしの高齢者に対する医療や介護の体制さえ整えば、満足充実の1人暮らしが可能なことが示唆されています。