読書の秋・・読書でメンタルヘルスに効果?

うつ病治療にもつながる「読書療法」とは?

深まる一方の秋。「読書の秋」も今たけなわですが、最近ではPCやスマホなどの普及で本を読むのに費やされる時間は減るばかりのようです。でも、読書によってメンタルヘルスが向上する効果があるって、知ってましたか?

わが国ではあまり知られていませんが、欧米では本を読むことでうつ病が治った例やストレスが軽減された例なども報告され、「読書療法」という治療法がうつ病の治療に使われています。

たとえばアメリカでは神経症やアルコール中毒などの治療に読書療法が用いられており、うつ病の人たちに通常の治療と並行して読書療法を用いる精神科医も増えています。普及が進む英国でも、うつの人たちに医師が薬事療法にくわえて効果が期待できる本を選んで処方する治療も行われています。

読書をすると気持ちが楽になるのはなぜ?

人はさまざまな要因によってうつな気分になりますが、問題はうつな気分を悲観してさらに高めてしまうか否かです。うつ病の治療に用いられる認知行動療法では、うつな気分を解消するため、現状を悲観してうつな気分をさらに高める負の連鎖を断ち切ることを目指します。

こうした負の連鎖を断ち切るためには、患者の意識をマイナス思考から逸らしてやることです。読書はまさにぴったりで、現状を忘れて本の内容に夢中になれば、マイナス思考の悪循環から意識が完全に離れて、本来の自分に帰ることができます。

さらに、嫌なことがあると自律神経のうちの交感神経が高まって神経が緊張することで、過敏さが増してマイナス思考になってしまいますが、読書には副交感神経を高めて緊張した神経をリラックスさせる働きがあり、うつやストレスを癒してくれます。

この秋は書棚に忘れていた本を手に取って、書かれた世界に没頭することでうつやストレスを解消してみませんか。