寝苦しい夏。でも夜更かしは病気の元

さまざまな生活習慣病やがんの原因にも

連日の熱帯夜で眠れない夜が続いています。さらには、仕事や人間関係などで昼間にストレスがたまると、その反動でつい深夜までインターネットやテレビなどを見続けて、夜更かしをしてしまうことはありませんか?そして、その結果、翌朝起きるのが辛く、眠気はもちろん、頭が重くて集中力が途切れ、ついには頭痛や吐き気を感じて仕事に支障が出てしまったということはありませんか?

睡眠は一日の心身の疲れを回復して、明日への活力を取り戻すための大切な生理活動です。そのため、夜更かしをすることで睡眠が不足すると、十分な心身の回復ができずに、眠気、頭痛、吐き気、集中力低下などといったさまざまな不調が現れてくるのです。

ついついしがちな夜更かし・・一晩だけならまだよいのですが、習慣化してしまうと、回復できなかった心身の疲労がどんどん蓄積されていってしまいます。そして、果ては上記のような不調にくわえて、糖尿病や高血圧などの生活習慣病やがんなどの重病を引き起こしてしまうという研究結果も出ています。とくに問題なのは、睡眠不足が続くことで、遅刻が増えたり、仕事に集中できなくなったりして仕事ぶりが低下。ミスも増えるなど、業務にまで支障が出てしまうことです。

メンタルも悪化させる夜更かし生活

夜更かし生活は人間の心にも大きな影響を及ぼします。心臓などを司る自律神経は時間にしたがって睡眠時用の副交感神経と覚醒時用の交換神経を切り替えていますが、夜更かしをするとその働きが狂ってしまい、めまい、吐き気、頭痛、動悸、冷や汗、震えなどのさまざまな身体症状が現れてきます。いわゆる自律神経失調症です。さらに、メンタル面でも喜怒哀楽が激しくなり、無気力や無力感、不安、イライラ、抑うつなどといった症状を呈して、悪化するとうつ病などの重い症状へと移行してしまいます。

しかし、いったん習慣化してしまった夜更かし生活を元に戻すのは容易ではありません。人間には体のリズムを司る体内時計というものがあって、夜更かしか続くとその針がずれてしまうからです。狂ってしまった針を元に戻すのはなかなか難しく、早く寝ても夜中に目を覚ましてしまうなど、簡単には戻ってくれません。

狂ってしまった体内時計を正しくリセットするには、まずは辛くても毎朝同じ時間に起きて、朝日を浴びることです。太陽の光を浴びることで、自律神経が朝だということを自覚して体内時計を調節してくれるからです。また、夜時間通りに眠るためには、昼間適度な運動をすることで高ぶった交感神経を和らげるようにしましょう。ただし、夕方以降は神経を高ぶらせる激しい運動はしないように。また、就寝の数時間前以降は神経を高ぶらせるカフェインは禁物。神経を興奮させるインターネットやテレビ、ゲームなども就寝1時間前以降は避けるようにしましょう。