森林浴が心の健康を増進

森の持つ心身への不思議な効果

5月20日は「森林の日」。村名に「美」の字がつく岐阜県美並村など、10村からなる「美し村連邦」(うましさとれんぽう)の建国を記念して制定されたもので、「森林」という字に「木」が5つ入っていることから5月、「森林」の総画数が20画であることから20日に定められたそうです。

深い新緑に包まれた森の中でよい空気を吸って「森林浴」をすると、心が洗われるようで、日頃のストレスを解消してくれます。森の空気中に多いマイナスイオンが心をリラックスさせる副交感神経に作用して、ストレスを和らげてくれるのです。

さらに、森林浴は以下に述べるような科学的に証明されたさまざまな効果を持っています。

森林浴でストレスホルモンが減少

樹木が光合成を行う際に放出される「フィトンチッド」という物質は、樹木が虫や動物、細菌などから自らを守るためので、防虫、殺菌、防腐、消臭などの作用を持っています。昔からチマキなどの和菓子を植物の葉で包むのは、フィトンチッドの持つ防腐効果を利用したものですが、さらにこの物質には前述の副交感神経の働きを活発化する作用があり、心身をリラックスさせて、血圧低下などの効果をもたらしてくれます。

フィトンチッドの心身への健康効果は、さまざまな研究機関の研究でも証明されています。たとえば森林の持つストレス軽減効果などについて林野庁が行った「森林の健康と癒し効果に関する科学的実証調査」では、森林浴によって血液中のナチュラルキラー細胞(NK細胞:がん細胞やウィルスを破壊)の活性が大幅に向上。ストレスホルモンであるコルチゾールも大幅に減少したことが報告されました。さらに、同じ調査の「気分」に関する項目でも、すべての項目がよい方向に向上しており、森林浴の持つストレス解消効果が明らかになっています。