春先には難病メニエール病に要注意

突然目がぐるぐる廻り出して

待ちかねた春の到来が間近になってきましたが、この季節に注意しなければならない病気の一つとして「メニエール病」という病気があります。この病気は季節の変わり目の天候の変化、とくに低気圧や前線が接近しているときに発作を起こしやすくなる病として知られています。

メニエール病の症状の代表的なものとしては、突然目の前がぐるぐると廻り出すような激しいめまいを挙げることができます。初期のメニエール病は、耳の閉塞感や耳鳴り、軽い難聴などといった症状がたまに起こるだけですが、これらの症状を何度も繰り返すうちに、吐き気や嘔吐を伴った本格的なめまい発作を繰り返すようになります。その後、症状は一段落して季節の変わり目などにたまにめまいが起こるだけになりますが、実はこれは間歇期と呼ばれる小休止期間で、慢性化すると再び難聴や耳鳴りに悩まされ始めます

ちなみにメニエール病によく似ためまい症状を繰り返すものの、原因が不明の病気の総称をメニエール症候群といって、メニエール病とは区別しています。

耳の奥にできる水腫が直接の原因

メニエール病の直接の原因は、内耳にある内リンパ液が水腫を形成して神経を圧迫することで、めまい、耳鳴り、難聴などのさまざまな症状を引き起こします。内リンパ液が水腫をつくる原因としては、血流不全、アレルギー、ウイルス、免疫低下など、さまざまなものが指摘されていますが、実はハッキリとしたことは分かっていません。働き盛りの中年男性に患者が多いことからストレスが原因ではないかとも言われています。

メニエール病は症状が悪化すると治療が困難になるので、初期のうちに適切な診断や治療を受けることが必要です。治療は薬物や手術による症状の緩和にくわえて予防がその中心となります。このうち薬物治療に使う薬剤には、めまいなどの症状緩和剤、血行促進剤、利尿剤、ビタミン剤などがあり、手術には内リンパ嚢開放術、前庭神経術、鼓室換気チューブ留置術などがあって、めまい症状を改善します。

またメニエール病の予防には、睡眠をたっぷりとって規則正しい生活を送り、休養やレジャー、趣味などでゆとりのある生活を心がけ、ストレスを解消する努力をしてください。