日医大老人研が街ぐるみ認知症相談センター開設

川崎市中原区の日本医科大武蔵小杉キャンパス内にある老人研究所(川並汪一所長)が、あくまでも認知症患者の主治医は、地域のかかりつけ医であるという考えの下、専門医、ボランティア団体などとのパイプ役に徹する「街ぐるみ認知症相談センター」を研究所内に開所させた。地域で気軽に認知症患者の診断が受けられる画期的で全国でも珍しい試み。

センター内には、タッチパネル式で物忘れ度合いをチェックする機器や脳波を測定し認知症を診断する機器が置かれており、無料で検査を受けられる。認知症が疑われた場合、常駐の臨床心理士の検査を経て、かかりつけの医師がいれば検査結果を伝えて治療に役立ててもらう。いない場合はセンター内の医師と相談し、医師を紹介する。なお結果は本人以外には公表されない。常駐している臨床心理士には、生活上の不安や介護に関する相談もできる。患者は自分が認知症と認めたがらないことが多いことから、気軽に検査できる環境をつくり、早期発見を促し症状の進行遅延を図る。

さらに患者や家族が1人で悩むことがないよう、地元のボランティアグループ「川崎市認知症ネットワーク」とも提携して、地域ぐるみで情報を共有し、患者や家族を支える仕組みも準備している。

当面の開所時間は月〜金曜(火曜日は休み)の午前10時〜午後4時(受付3:00まで)まで、予約不要。問い合わせは同センター(044−733−2007)へ。出向く前に込み具合を確認したほうがよい。