自殺のシグナルを一般医と精神科医が連携して早期発見

静岡県富士市で7月スタート

静岡県では「うつ病の早期紹介システム」をスタートさせ、中高年の自殺の減少にトライする。
自殺につながる、うつ病の前兆でもある不眠などの身体的症状を一般医で見逃さず、精神科医に連携して速やかに紹介、予防するもの。
NPO法人を含む全医療窓口が精神科医と連携するこの独自の取り組みは同県富士市で7月から始める。富士市は製紙会社や働き盛りの中高年者も多く、県内での自殺率が高いこともあり、パイロット的に富士市からスタートする。市単位での自殺防止のシステムは、全国の先駆的取り組みであるとともに、県としては厚生労働省に地域自殺対策推進事業として採択を申請している。このような経緯からも全国的に注目されそうだ。

同県精神保健福祉センターでの調査では、自殺者の大半が自殺1カ月前以内に不眠や疲労感などを訴え、約9割の人が内科等の一般科をはじめに受診する。この段階で不眠によるうつ病のチェックリストを作成する。
うつ病が疑われる場合、専用紹介状で精神科に紹介、精神科で早期にうつ病治療の流れとなる。一般的に精神科では、抗うつ剤を飲むだけで自殺を免れることができるため、効果が見込まれる。

7月2日から開始する富士市では、自殺率が高い35〜69歳の市民に、「眠れない」「食欲がない」「だるくて意欲がわかない」の3項目を自己点検できるリーフレットを配布。訴えた市民にまず、かかりつけの医師などに相談を促す。今後の推移を見守りたい。

※担当:静岡県厚生部「こども家庭相談センター」 精神保健福祉部