メンタルヘルスの法知識

身近な人がその人らしくない態度、言動、行動をとり、それらがいつもとどこか違うと気づいたときに、どのように判断し処置できるか…、流れをまとめてみました。

●次のどのような場合ですか?

1.知人、同僚・部下の場合
2.家族:夫・妻の場合
3.家族:子どもの場合

1. 知人、同僚、部下の場合

下記の項目のなかで、思い当たる項目がいくつかありますか?
一つでもあったら、つぎのStep2.に進んでください。

1)ちょくちょく不眠を訴えるようになった。
2)ここのところ、食欲がなくなったとよく言うようになった。
3)ひんぱんに疲労感を訴えるようになった。
4)仕事がとても遅くなり、その上、間違いが非常に多くなっている。
5)会議などでの発言が極端に少なくなってきた。
6)おこりっぽくなって、ますます落ち着きがなくなってきた。
7)職場からひんぱんに離れるようになってきた。
8)仕事に根気が続かない様子で、すこしも集中できていない。
9)さらに声が小さくなって、存在感がなくなってきた。
10)以前行動していた仲間とも一緒に行動しなくなった。
11)遅刻・早退・欠勤が多く、休日明けにも休むようになってきている。
12)医者や病院へちょくちょく行くようになった。
13)奇妙な服装をするようになった。
14)ボーッとしていることが目立つようになった。
15)考え込んだり、独り言をいったり、妙なしぐさをするようになった。
16)周囲に関心を持たなくなった。
17)酒癖が悪くなった。
18)被害者意識が強くなった。
19)すぐに喧嘩や口論をするようになった。
20)よくトラブルを起こすようになった。
21)不平不満が多く、まわりの人とよく対立するようになった。
22)話に変な飛躍があって、まとまりがなくなっている。

よく思い出してみてください。
いっときのことではなく、しばらく続いているかの確認です。
※「このところ」とは、2週間程度を目安にしてください。

1)いつもと違っていて、このところずっと続いている。
2)いつもと違っていて、その違いはいつもよりずっと大きい。
3)場所(職場、職場外など)がかわっても、その違いが続いている。
4)その違いがもっともだと思える原因が考えられない。
5)私のほかにも、何人かがこのように感じている。

Step1. 2.を本人の直接の上司が認知しているでしょうか。
本人と話すのは上司か、気心の知れた同僚がふさわしいのです。

1)本人と1対1で話せるようにしたいものです。
2)職場の場合は、時間外でくつろげて、周囲の眼の気にならないところがよい。
3)「おかしい」と思ったことは、いつもとかわらない口調で、やさしく素直にサラッときくのがよい。
4)話す機会を急いだり、1回だけで多くを聞きだそうとしない。
5)多少おかしいと思っても、あなた自身の判断や評価はせずに、やや共感的にきくのがよい。
6)相手に問われても、うなずく程度にして、聞くことに終始したほうがよい。

傷つけまいとあいまいに話したり、回りくどくしゃべるのは逆効果。やさしく素直にサラリと話すことです。
性急にすすめようとすることは、厳禁です。

▼話の切口(いいだし)例として、
「このところ、いつもの君らしくないと感じている…。何か心配ごとでもあるの?」
「なにか悩みがあるなら、一緒に考えよう。自分だけでは解決できないこともあるから…」
「最近、○○○・・・みたいなことがあったけど、アレッと思ったよ…」
「このところ、口数が少なくなってきているし、浮かぬ顔もしているよ…」

↓相手に反応があり、心の開きが感じられたら、
「まず、内科の心配もあるから、精神科でなく心療内科へ行ってみない?」
「いきなり精神科へ行く前に、相談にのってくれる機関があるらしいよ…」
「一度、思いきって精神科に相談してみたら? 俺でよければいっしょにいくよ…」
「なんでも相談できるようだから行ってみたら…、なんなら私も一緒に行ってあげるから…」
「最近の精神科は、いろんな悩みの相談にのってくれるらしいよ…」
「最初は、悩みや訴えをきいてもらって、安心感がえられるようにしてくれるらしいよ…」

2. 家族:夫・妻の場合

下記の項目のなかで、思い当たる項目がいくつかありますか?
ひとつでもあったら、つぎのStep2.に進んでください。

1)寝つきが悪くなってきている。
2)朝、起きられなくなって、寝覚めが悪い。
3)いつも、ごろごろして、ぼんやりしているようになった。
4)セックスの回数がとても減ってきた。
5)身体のあちこちの不調を訴えるようになった。
6)怒りっぽくなって、顔色も悪く、元気がない。
7)よくため息をつくようになった。
8)なにごとにも意欲がなくなってきた。
9)ひとりごとを言うようになってきた。
10)隠れてお酒を飲むようになってきた。

よく思い出してみてください。
いっときのことではなく、しばらく続いているかの確認です。
※「このところ」とは、2週間程度を目安にしてください。

1)いつもと違っていて、このところずっと続いている。
2)いつもと違っていて、その違いはいつもよりずっと大きい。
3)その違いがもっともだと思える原因が考えられない。
4)私のほかにも、子どもたちやお隣りの人もこのように感じている。

妻(夫)から夫(妻)への問いかけになりますが、職場の上司が確認するときと基本は同じです。

1)「おかしい」と思ったことは、いつもとかわらない口調で、やさしく素直にサラッときくのがよい。
2)話す機会を急いだり、1回だけで多くを聞きだそうとしない。
3)多少おかしいと思っても、あなた自身の判断や評価はせずに、やや共感的にきくのがよい。
4)相手に問われても、うなずく程度にして、聞くことに終始したほうがよい。

傷つけまいとあいまいに話したり、回りくどくしゃべるのは逆効果。やさしく素直にサラリと話すことです。
性急にすすめようとすることは、厳禁です。

▼話の切口(いいだし)例として、
「このところ、いつものあなたらしくないと感じている…。何か心配ごとでもあるの?」
「なにか悩みがあるなら、一緒に考えよう。自分だけでは解決できないこともあるから…」
「最近、○○○・・・みたいなことがあったけど、アレッと思ったよ…」
「このところ、口数が少なくなってきているし、浮かぬ顔もしているよ…」

↓相手に反応があり、心の開きが感じられたら、
「まず、内科の心配もあるから、精神科でなく心療内科へ行ってみない?」
「いきなり精神科へ行く前に、相談にのってくれる機関があるらしいよ…」
「一度、思いきって精神科に相談してみたら? 俺でよければいっしょにいくよ…」
「なんでも相談できるようだから行ってみたら…、なんなら私も一緒に行ってあげるから…」
「最近の精神科は、いろんな悩みの相談にのってくれるらしいよ…」
「最初は、悩みや訴えをきいてもらって、安心感がえられるようにしてくれるらしいよ…」

家族:子どもの場合

下記の項目のなかで、思い当たる項目がいくつかありますか?
ひとつでもあったら、つぎのStep2.に進んでください。

1)暗い顔、物思いに沈んだ顔を見せるようになった。
2)机に向かってもぼんやりしていて勉強が手につかないようす。
3)集中力がなく、落ち着きもなくなってきた。
4)学校の成績が急に落ちてきた。
5)イライラしていて、笑顔がなくなってきた
6)よく物忘れをするようになった。
7)家具や調度品を壊すようになってきた。
8)理由もなく怒るようになってきた。
9)意味不明なことをいうようになった。
10)へんなしぐさをするようになった。

よく思い出してみてください。
いっときのことではなく、しばらく続いているかの確認です。
※「このところ」とは、2週間程度を目安にしてください。

1)いつもと違っていて、このところいつもより長く続いている。
2)いつもと違っていて、場所(家庭、学校、近所など)がかわっても、その違いが続いている。
3)その違いの原因が兄弟や学校などに聞いてもわからないし考えられない。
4)ほかの兄弟や学校でもこのように感じている。
5)とくに、生活ぶりや性格が急に屈折的になってきている。
6)とくに、親に異常に甘えたり、反抗したりなどがある。

1)本人と1対1で話せるようにしたい。
2)「おかしい」と思ったことは、いつもとかわらない口調で、やさしく素直にサラッときくのがよい。
3)話す機会を急いだり、1回だけで多くを聞きだそうとしない。
4)多少おかしいと思っても、あなた自身の判断や評価はせずに、やや共感的にきくのがよい。
とくに、子どもの場合は、賛成も反対もせず、聞くだけにする。
5)相手に問われても、うなずく程度にして、聞くことに終始したほうがよい。

傷つけまいとあいまいに話したり、回りくどくしゃべるのは逆効果。やさしく素直にサラリと話すことです。
性急にすすめようとすることは、厳禁です。

▼話の切口(いいだし)例として、
「このところ、いつもの君らしくないな…。何か心配ごとでもあるの?」
「なにか悩みがあるなら、一緒に考えよう。自分だけではどうしようもないこともあるから…」
「最近、○○○・・・みたいなことがあったけど、アレッと思ったよ…」
「このところ、あまりしゃべらないし、ぼんやりしているよ…」

↓子どもに反応があり、心の開きが感じられたら、
「相談にのってくれるところがあるらしいよ…、僕も一緒にいくよ…」
「なんでも相談できるようだから行ってみようよ…、私も一緒に行ってあげるから…」
「心配やどうしたらよいかをきいてもらって、私と一緒に考えようよ…」