メンタルヘルスの法知識

Q&A

Q:退職後に発病。労災は適用されるのか。

A:精神障害の労災認定の調査期間は6ヵ月とされています。これは、

  1. 精神障害の発病から時間がさかのぼればさかのぼるほど、何らかの出来事と発病との相当因果関係を認定するのが困難なこと
  2. 世界保健機構(WHO)の憲章に基づいて規定された国際疾病分類であるICD-10で、「外傷後ストレス障害(PTSD)」の診断ガイドラインに、「心的外傷後、数週から数カ月にわたる潜伏期間(しかし6カ月を超えることは稀)」とされていること

を参考にしています。

このことから考えると、退職後にどれくらいの期間を経過しての発病かが、判断の分かれ目となります。

だいたい、退職後1カ月以内に発病したとする診断があれば、適用される可能性は高くなるでしょう。

ただし、同じく退職後発病した事案でも、

  1. 退職を強要された場合
  2. 強要されるまでいかなくとも、有形無形のプレッシャーをかけられたりした場合

などについては、そのこと自体が発病と関連する可能性が高いですから、退職後1ヵ月という基準からは外れます。