メンタルヘルスの法知識

精神障害の労災認定の流れ

そもそも、「過労死」、「過労自殺」とは、正確にはどのように定義されているのでしょうか。

まず、「過労死」、「過労自殺」は、法律・医学用語に類するものではありません。社会的な状況から派生した社会用語に属する言葉で、働き過ぎることによって健康が損なわれ、場合と事によっては死に至るという現象を表したものです。

厚生労働省によると、以下のように定義されています。

過労死:日常業務に比較して特に過重な業務に就労したことによる明らかな過重負荷を発症前に受けたことによって発症した、脳・心臓疾患
「脳血管疾患及び虚血性心疾患等(負傷に起因するものを除く。)の認定基準について(平成13年12月12日基発第1063号通達)より」

過労自殺:客観的に当該精神障害を発病させるおそれのある業務による強い心理的負荷により精神障害を発症しての自殺
「心理的負荷による精神障害等に係る業務上外の判断指針(平成11年9月14日 基発第544号 労働省)より」

医学的に「過労死」を説明するとすれば、働き過ぎによって、「人間の生体リズムが崩壊し、生命維持の機能が破綻をきたした、致命的な状態」になり、下記の疾患が現れ、死亡に至ることです。

●脳血管疾患

  1. 脳内出血(脳出血)
  2. くも膜下出血
  3. 脳梗塞
  4. 高血圧性脳症

●虚血性心疾患等

  1. 心筋梗塞
  2. 狭心症
  3. 心停止(心臓性突然死を含む。)
  4. 解離性大動脈瘤

さらに、広義では過労自殺も含むことになるでしょう。

■過労死/過労自殺
■現状