脳は、重さ約1250~1450gで、500億ほどの神経細胞で構成されています。そして、脳には心臓から送り出される血液量の15~16%が流れ、全身で消費される酸素のうち、20%が脳で消費されています。脳はその活動を維持するために多量のエネルギーを必要としますが、それを脳に蓄えることができないため、血液の流れにより絶えずブドウ糖や酸素が供給されています。

構造的には、大脳・間脳(視床・視床下部)・小脳・脳幹(中脳・橋・延髄)から成り、脳幹は脊髄に連絡しています。(図1)

大脳は、運動機能や言語機能、記憶・判断・感情思考などの高度な機能、視覚・聴覚・知覚に反映される機能があります。
間脳は、外界からの知覚刺激を大脳に伝える働きをし、体温調節、食欲、性欲などの生得的な行動をコントロールしています。自律神経系全体の働きを統合する中枢は、この間脳にある視床下部がになっています。

小脳は、運動や姿勢を保持し、円滑な運動ができるように統合・調整しています。
脳幹は、生命を保つために必要な不随意反射機構(呼吸・血圧など)の維持をしています。
脳の機能は、また、自律神経系と体性神経系のようなに分けかたもできます。
自律神経系とは、呼吸や循環、体温調節、消化吸収、排泄などの機能で身体の外部環境の変化に応じて一定の(恒常的な)状態を保ちます。この自律神経系は、こころともまったく無関係ではありません。

一方、体性神経系は、眼や耳など主に頭部の各器官へ直接神経線維を出している脳神経(図2)で、頭部・顔面・舌・咽喉頭の知覚や運動をつかさどっています。 この知覚(感覚神経系)と運動(運動神経系)が連携して行動するプロセスが精神活動(こころの働き)です。