認知症は全身の病気と関係しています。
認知症になると起こりやすい病気と認知症に悪影響を及ぼす病気があります。ですから,この両面から認知症を監視していかなければならないのです。

●認知症になると起こりやすい病気
認知症になると、失禁(尿や便のお漏らし)、転倒による骨折、誤嚥(ごえん)性肺炎、不眠、栄養障害、うつ状態、歯の病気などにかかりやすくなります。
さらに進行して寝たきりになると、床ずれができたり、肺炎・膀胱炎などの感染症にますますかかりやすくなります。

●認知症の進行を早めたり、悪影響を及ぼす病気
高血圧症、糖尿病、高脂血症などの病気にかかると、全身の血管の動脈硬化が進み、認知症の進行を早めることにもなります。
また、認知症の症状を加速するものに視力障害、難聴、歯の異常、ビタミン不足などの栄養障害、甲状腺の病気があります。
心臓・肺・肝臓・腎臓など内臓の機能が悪い場合などは、認知症に悪影響を及ぼすことになります。

このように、認知症に関わる病気は全身に及びます。
ですから、日頃の生活で、認知症に関係した病気にかからないように、病気にかかってしまっても早く対応できるよう日頃からの心がけが必要です。
認知症で入院というような場合には、頭だけでなく全身を調べ、認知症に関係した病気も発見し、その治療に当たることになります。