●認知症になりにくくする
1)楽しいこと・好きなことなどで生活にハリをもたせる
アルツハイマー型認知症では、まだ十分に原因が解明されていないため明らかな危険因子の排除は困難です。しかし、常にいろいろなことに関心を持ち、何らかの趣味を持ち、活発な社会生活を心がけることが認知症の予防につながります。
 
2)生活習慣病を防ぐ
脳血管性認知症では、高血圧、高脂血症、糖尿病、心臓病などの生活習慣病や過度の飲酒、喫煙が危険因子と言われていますので、これらの危険因子を除くようにすることが必要です。
とくに、中年期の生活習慣(高血圧や高コレストロール血症を放置)により、通常の数倍アルツハイマー病になりやすくなるというデータがあります。

3)予防事項のまとめ
・意識して、高血圧のコントロールをする
・偏った食生活をしない~塩分を控えめ、禁煙、節酒など
・魚中心の食生活、野菜・果物をしっかりとる
・水は毎日1リットル以上とり、甘いものは控える
・ビタミン・ミネラルの不足を補う~とくに、ビタミンB1,B6,B12、鉄・カルシウム・マグネシウムなど
・軽い適度な全身運動を欠かさない
・身体のコンディションを良好に保ち、転倒からの骨折を防ぐ
・心の栄養をとること~読書、書くこと、聴くこと、話すことなど
・人とのつながりを大切にすること
・出不精にならないようにすること
・楽しく、明るい気持ちでふけこまないこと
●認知症の症状を進ませないようにする~早期発見・早期治療
認知症も、他の疾患と同様に、早期に発見し早期に治療することが重要です。
認知症の初期には、ちょっとした言動の変化を家族は「年のせい」とか「いやがらせ」などと考え、見逃してしまうことが多いものです。また、異常に気づいても「そのうちに治るだろう」とか「格好が悪い」などと放置してしまうことも少なくありません。

認知症であるかどうか、認知症ならどういう原因でおこっているのか、治るものかどうか、進行をとめたり遅らせることができるのかなどは、専門医が判断します。また、早期の段階で対応すれば、すくなくとも進行を抑えたり、その後の家族の対応に適切な方向づけが可能となることもあり、この意味からも早期に発見し、状況に応じて早期に治療することが大切となります。
ですから、認知症の症状が疑われた場合には少なくとも一度は専門医に診てもらうようにすべきです。

専門医へ行くときにはすでに認知症がかなり進んでいて、しかも種々の問題が家族内や地域内で起こっていて、手遅れにならないようにしたいものです。


ボケ予防十カ条 少し、具体的に
1 塩分と動物性脂肪を控えたバランスのよい食事を なにより、朝食をしっかり食べ、カルシウムはしっかりとる
みそ汁は薄味で具を多めに、野菜・海藻の摂取を心がける
良い水をたっぷり飲む(1日に1リットル以上)
2 適度に運動を行い足腰を丈夫に 大またで、かかとから着地してつま先で蹴る歩き方がよい
足をやや開き、ひざの力を抜く「立ち方」を心がける
目標は1日5千歩(約4キロ)の散歩
3 深酒とタバコはやめて規則正しい生活を 快食・快眠・快便を心がける
風邪をひかない
適度な飲酒はかえってよい
4 生活習慣病の予防・早期発見・治療を 肥満・脳卒中などの予防
歯を残す
ストレスと上手につきあう
5 転倒に気をつけよう 頭の打撲はぼけを招く 意識しながら、姿勢よく背筋を伸ばして歩く
毎日、3分でも歩く習慣をつける
6 興味と好奇心をもつように 音楽・絵画・短歌・俳句・川柳など 、ゲーム類に興ずる
スポーツに参加・観戦など
読み書き、計算の通信添削など
7 考えをまとめて表現する習慣を 手紙を書いたり、日記などつけてみよう
感じたこと、思ったこと、気がついたことなど、なんでもメモしよう
地域や政治に関心をもって、意見など書きとめよう
8 こまやかな気配りをしたよい付き合いを いろんな人と接触する機会を持つようにしよう
地域活動やボランティア活動にもトライしてみよう
気配りの心をいつも持っていよう
9 いつも若々しくおしゃれ心を忘れずに 感動できる場面をたくさんつくろう
やりたいことをたくさんみつけよう
社会に関心をもち、他人の言動はいつも意識しよう
10 くよくよしないで明るい気分で生活を いつでも幸せになる考え方を心がける
今を大切にする意識をもつ
義理にこだわりすぎない
(財)ぼけ予防協会提唱