カウンセリングを担当するプロのなかに、資格をもっている方(1.~5.)と「セラピスト」や「ソーシャルワーカー」と呼ばれる方がいます。
セラピストやソーシャルワーカーといわれる方も、何らかの資格をもっている方と、深い知識と長い実経験からカウンセリングにあたる方などに分けられます。

1.臨床心理士(民間資格)
臨床心理学の知識や技術を用いて心理的な問題を取り扱う「心の専門家」のことです。
これまで日本では、このような心の問題に取り組む専門家は、「カウンセラー」「サイコセラピスト」「心理相談員」などの名称で専門的な活動を行ってきました。
しかし、このような専門家に対する資格制度の整備が遅れていましたので、心理臨床に関連のある学術団体(学会)の総意に基づき、財団法人として「臨床心理士」の資格認定が開始されました。2004年現在、11,533名(医師381名を含む)が認定され、スクールカウンセラーはじめさまざまな領域で活躍しています。
※医療の現場では、「心理療法士」という職種で呼ばれることが多い。

2.精神科医(国家資格)
精神科医は心の病気を専門に扱う国家資格をもった医者です。
特徴的なのは、精神科医は唯一、薬を患者に処方・供給することができるセラピストと言うことになります。
薬が必要な人に対して他のカウンセラーの場合は、精神科医と組んで仕事をするのが一般的です。

3.精神保健福祉士(PSW:国家資格)
1997年に誕生した精神保健福祉領域のソーシャルワーカーの国家資格です。
精神保健福祉士は、精神科ソーシャルワーカー(PSW)という名称で1950年代より精神科医療機関を中心に医療チームの一員として導入された歴史のある専門職で、社会福祉学を学問的基盤として、精神障害者の抱える生活問題や社会問題の解決のための援助や、社会参加に向けての支援活動を通して、その人らしいライフスタイルの獲得を医療、保健、そして福祉にまたがる領域で実現できることを目標としています。

4.作業療法士(OT:民間資格)
精神障害者への作業療法として、精神疾患により生活に障害をもった方に対し、個別あるいは他の人たちとの関わりや、具体的な作業活動を活用して、精神機能の向上、対人関係能力の改善、作業能力の改善などをはかり、より良い生活が送れるよう指導、援助を行います。

5.産業カウンセラー(民間資格)
産業カウンセラーは、職場でカウンセリングをおこなうカウンセラーです。
心理学的手法を用いて、職場内の働く人たちが抱える問題を、自らの力で解決できるように援助することを主な業務としています。その仕事は、時代によりいろいろ変化してきており、高度成長期には、OA革命に象徴される職場環境の激変に伴うメンタル・ヘルスの推進者として、そして今では、リストラの中で苦しむ人や過重労働者たちの良き理解者・援助者として活躍します。
また、管理職と職員との関係、経営政策への参加意識、ソーシャルスキル、リーダーシップ、アサーションスキル、コミュニケーションスキル、自己開示などを指導・援助する取り組みが必要になっています。
この産業カウンセラーは、コンサルタントでもなければ、身の上相談者でもなく、人間はより良い自己を目指して生きていく、素晴らしい力をもっているという確信をもって、それを援助する立場の者と考え、クライエントの伴走者を任じています。

6.セラピスト
セラピストは分析・心理学を使い、心の病気に対して一般生活・家庭生活・対人面での精神療法を行います。
カウンセリングは、精神療法の一つでもあります。その為に、カウンセラーのことをセラピストと呼ぶこともあります。
セラピストは通常、精神科医、臨床心理士、ソーシャルワーカーまたメンタルヘルスの分野でトレーニングを積んだプロのカウンセラーが名のっている場合が多いはずです。
まれに、メンタルセラピスト、セックスセラピスト、ヒプノセラピスト(催眠療法士)などと強調して表示されることもあります。

7.ソーシャルワーカー
ソーシャルワーカーは個人・カップル・家族またはグループに対してカウンセリングを行うトレーニングを積んだ人々です。彼らはまた、虐待・福祉・経済的な問題などの相談にのるプロでもあります。
現在の段階では、明確なソーシャルワーカーの規定はなく、実務経験が豊富な社会・介護福祉士等がソーシャルワーカーとしての業務を行っています。



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