演技性人格障害は自己顕示欲が強すぎてなにごとにつけ芝居がかった振る舞いをしてしまうこころの病気です。

演技性人格障害はヒステリー人格とも呼ばれ、自己顕示欲が強すぎるために派手で芝居がかった振る舞いをして、周囲の注目を浴びようとします。

演技性人格障害には、
  1. いつも注目されていたい。
  2. 他人に過度に挑発的に接する。
  3. 気分が頻繁に変わりやすい。
  4. 派手な外観や行動で他人の注意を引こうとする。
  5. 話しの内容はすごいが、おおざっぱで疑わしい。
  6. 芝居がかった振る舞いをする。
  7. 周囲の影響を受けやすい。
  8. 相手を過度に親密だと思い込む。
などの8つの症状があり、このうち5つ以上の症状があるものは自己愛人格障害と診断されます。

こうした演技性人格障害の原因としては、孤独への不安や抑圧された性欲などがその根本に存在するものと考えられており、発症は男女別では女性に多くなっています。

演技性人格障害の症状としては、前述したように
  1. いつも注目されていたい。
  2. 他人に過度に挑発的に接する。
  3. 気分が頻繁に変わりやすい。
  4. 派手な外観や行動で他人の注意を引こうとする。
  5. 話しはすごいが、おおざっぱで疑わしい。
  6. 芝居がかった振る舞いをする。
  7. 周囲の影響を受けやすい。
  8. 相手を過度に親密だと思い込む。
などの8つの症状がありますが、このうち1では患者はいつも自分が注目されていたいために、注目されないと不満を感じてしまいます。

また、2では他人に対して過度に挑発的に接し、異性の相手に対しては性的誘惑を行います。
一方、3では気分が不安定で、頻繁に変わりやすく、4では派手な外観をしたり、目立つように行動して他人の注意を引こうとします。
5では驚くような話を語りますが、その内容は希薄でおおざっぱで、自分をよく見せるために極端な誇張や嘘をつくこともしばしばです。

6では大袈裟な感情表現や芝居がかった振る舞いをします。
また、7では患者は周囲の環境や廻りの人々の影響を受けやすく、8では相手にとってはさほどでもないのに、自分は相手が過度に親密だと思い込んでしまいます。

こうした演技性人格障害の患者は一見魅力的なものの、感情や会話の中身がころころと変わるので、実際には他人に信用されません。そして、上記のような自分の行動が相手に否定されてしまうと、逆に相手に対して怒りの気持ちを持ってしまいます。

演技性人格障害では、患者は自分がこころの病気だと理解していないケースが多く、治療をしないまま芝居がかった行動をして周囲と軋轢を引き起こしてしまいます。
しかし、本人はそうなった原因が飲み込めないまま、落ち込んでしまい、引きこもったり、理解されない怒りのあまり周囲と喧嘩を起こしたりして、日常的、社会的な問題を引き起こしてしまいます。
そのため、あまりに症状がひどい場合は、周囲の者は患者の誇りを傷つけないように気を使いながら専門の精神科医への受診を勧めるようにしてください。

演技性人格障害の治療は、精神療法や薬物療法が中心となります。
このうち精神療法では、患者に演技性人格障害の原因となっている孤独への不安や抑圧された性欲を自覚させ、自ら克服できるように導いていきますが、長期かつ忍耐強い治療が必要となります。
このため家族などの周囲の人間は、演技性人格障害は芝居がかった人格ではなく病気であり、患者がいかに困難な状況に置かれているかをよく理解するとともに、忍耐強い治療への協力を惜しんではいけません。

また、演技性人格障害に対する薬物療法では、症状によって抗うつ剤や抗精神病剤、炭酸リチウムなどの鎮静剤が使い分けられます。