特集第17回 公の場で突然号泣!果ては狂言自殺まで

過剰演技の「演技性人格障害」とは

「この世の中をー・・ウワワーン!ヒィイイーン・・」

最近ある地方議会の議員が政務活動費をめぐる釈明会見場で子供のように泣きまくって、日本中の注目を集めましたが、大の大人がなぜあのような常軌を逸した醜態を公の場で曝すに至ってしまったのか疑問に思われた方も多いことでしょう。

実はあのニュースを見たいく人かの精神科医は、かの議員にはあるこころの病の兆があるのではないかと疑っているといいます。それは「演技性人格障害」というこころの病です。

「演技性人格障害」(演技性パーソナリティ障害)は、過剰に他人の注目を求めるあまり、さまざまなケースで芝居がかった振る舞いをしてしまうタイプの人格障害です。かの議員がそうか否は定かではありませんが、今回は演技性人格障害とはどういうものなのかについて詳しくご説明しましょう。

自分が注目の的になっていないと面白くない

演技性人格障害の症状はアメリカ精神医学会の国際的な診断規準DSM‐Ⅳによると、 以下のようなもので、うち5つ以上を満たせば演技性人格障害と診断されます。

  1. 自分が注目の的になっていない状況では楽しくない。
  2. 他者との交流は、しばしば不適切なほどに性的に誘惑的な、または挑発的な行動によって特徴づけられる。
  3. 浅薄ですばやく変化する感情表出を示す。
  4. 自分への関心を引くために絶えず身体的外見を用いる。
  5. 過度に印象的だが内容のない話し方をする。
  6. 自己演技化、芝居がかった態度、誇張した感情表現を示す。
  7. 被暗示的、つまり他人または環境の影響を受けやすい。
  8. 対人関係を実際以上に親密なものとみなす。