こんなときは? Q&A

このところずっと、夜眠れず、頭が重い。内科で診断を受けたところどこにも異常がないと言われたが…。

大学卒業後、某商社に就職。営業事務に配属され6年になるOLです。ここのところ特に何か変化があるわけでもないのに疲れやすく、布団に入っても寝つけません。

朝方になってやっと寝つくような状態のため、朝起きた時から体や頭も重くすっきりしません。会社帰りに友人や後輩から誘いをうけても今ひとつ乗れず、余計に疲れてしまったりするので最近は外に出ることも少なくなってきました。

内科で診断をうけたのですがどこも異常はみられないと言われました。

眠りは、私たちが体を休めながら翌日の活力を養うために必要不可欠なものです。ところが現代社会では生活習慣も多様化し、不眠を訴える人が増えています。眠れない状態や眠りが不十分と感じられる状態が1週間に3日以上あって、1ヵ月以上続く状態を不眠症と言います。 不眠にはタイプがありますが、あなたの場合は、「入眠障害」になります。
入眠障害の原因はさまざまですが、「入眠を妨げている基礎疾患がある」「寝室の環境要因(騒音、高温、高湿度、明るすぎるなど)」「ストレス性の要因」などです。
原因があきらかでない場合は、「不眠恐怖症」または「非器質性睡眠障害」も考えられます。

日常生活のポイントとしては、
(1)眠くなってから床につく。
(2)必要以上に眠ろうとあせらない。
(3)眠るために読書などの習慣があれば続ける。
(4)日中の居眠り、昼寝などは我慢する。
(5)規則正しい生活習慣を身につけるとともに、起床時間を一定にする。

治療方法としては、
(1)原因の除去・軽減。
(2)生活リズムを整える。
(3)寝室環境の整備。
(4)不眠の原因となっている基礎疾患の治療。
(5)カウンセリング(ストレス等、精神的要因が原因の場合)。
(6)不眠の原因となる薬物や嗜好品(コーヒー、紅茶など)をやめる、または控える。
(7)薬物を使用する場合は担当医師に相談して調節する。

ですが、「よく眠らなければ」、「たっぷり眠らなければ」という意識が強すぎると、それがかえって重みになって眠ることができなくなってしまいます。 とくに健康に気を使って、理想的な眠りにこだわりを持つ完璧主義な人は眠れないことに対する不安が強くなってしまう傾向があります。
そうするとそれがストレスになり、長期不眠へと移行することもありますので、ここで十分に治療しておく必要があるといえます。

どちらにしても、不眠症のほとんどは精神生理性不眠に属するもので、精神運動機能に悪影響を及ぼし、QOL(生活の質)の低い生活を強いることになるため、医学的治療の必要な病態であるともいえます。睡眠障害専門の医療機関で受診したほうがよいでしょう。