富山県国際健康プラザ国際伝統医学センター研究室の永田晟室長は明治乳業食品研究所(神奈川県小田原市)との共同研究で、キノコの一種「冬虫夏草」に精神的な疲労を回復する効果があることを実証しました。

研究対象になったのは、冬虫夏草のうち蛾(が)の幼虫に寄生する種類で、人に2週間投与したところ、精神的な疲労をうけたときに分泌されるホルモンの量が減少しました。

冬虫夏草は、これまでにも「活性酸素の発生量抑制」「血行をよくする」などの肉体的な疲労回復には効果が認められていました。

永田室長と明治乳業食品研究所の共同研究では、冬虫夏草を飲み続けることで、精神的なストレスを受けたとき分泌される「グルココルチコイド(副腎皮質ホルモンの一種)」の分泌量を調査研究しました。冬虫夏草の粉末500mgを水に溶かし、18人が1日につき2回・2週間にわたり服用したところ、尿1cc当たりに含まれるグルココルチコイドの量は平均1.7mgから1.61mgにまで減少しました。

グルココルチコイドの分泌量が減少すると、気持ちが前向きになったり爽快感が出るという効果があるとされています。永田室長は今回の研究によって「冬虫夏草によって精神的な疲労が回復する効果が確認された」としています。

研究成果は今年7月、セルビアで開かれる欧州スポーツ医学会で発表されます。


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