メンタルジムホーム
軽いうつ病ならば、通院だけできりぬけられることもありますが、激しい不安焦燥、著しい体の衰弱、強い希死念慮などを発症すれば、入院が必要になってきます。
軽症であっても家で休養することが難しいこともあります。家では、家族が忙しくしていてどうしても自分を叱咤激励してしまい、ゆっくりと休む気持ちになれないものです。
ですから、日常を離れてゆっくり休むための場として病院が必要です。

うつ病は早期に適切な治療を受けることで治る病気ですが、うつ病になる人はまじめで責任感の強い人が多く、本人もおかしいとは思いながらもがんばり続けてしまいがちです。
ですから、家族や同僚、上司など回りにいる者が本人の様子の変化に気がついた場合は、少しでも早く専門の医師に相談できるようはからうことが必要なのです。

▼産業医が社内にいる場合
健康管理室や診療所が社内に併設されていて、産業医や看護師・保健師などの健康管理スタッフが常駐している場合は、本人へこれらのスタッフに相談するように勧めてください。本人にどのようなケアが必要か適切な判断をしてくれます。また、必要な時には外部の専門医に紹介も行なってくれます。

▼産業医が社内にいない場合は、職場の上司がすすめましょう
まず、個室で色々な悩みを聴いてあげますが、聴くもののコメントをはさんだり、励ましたりしてはいけません。だるい、眠れない、食欲がでないなど、体の症状を聴きながら、“あいづち”、や“うながす”言葉でつなぎ、時には「それは辛いよね…」などと、ひたすら受容しましょう。「そんなこと言わずにがんばれよ!」「何弱気なこと言ってるんだ!」などは禁句です。
事実無根な話が出た場合も、説教など論外で「ボクはそうは思わないけど、君がそれで悩んでいるのはわかった」と応える程度がいいでしょう。
うつ病の方は集中力が低下し、長時間の面談は辛いので、1時間以内で切り上げましょう。

そして、「専門医を受診したほうがいい。ストレス関係の専門医は神経科だとボクは思うよ」など、ポイントは心配していることを率直に伝えることです。
 
※〔身近な人が「おかしい」、「病んだ」ときの判断と処置〕
1.知人、同僚、部下の場合 ステップ4.受診をすすめる も参考にしてください。

▼診察の結果、加療が必要になったら
病状によってケースバイケースですが、入院とはならず自宅療養が必要になった場合には、医師の指示にしたがい目安として2、3ヶ月は会社を休むようになるでしょうから、上司の方は職場でのいろいろな段取りが必要となります。
患者は、会社から離れて仕事のことを考えないでよい休養をとるわけですから、仕事の連絡などは非常時に限り、上司としては「なにも考えず、ゆっくり休んで…」という気持ちで接するようにしたいものです。