メンタルジムホーム
人間は生まれてから家族や社会・環境などから知的発達をとげます。
このようにして、一旦獲得された知識・知能・周囲への適応性などが失われたり、異常に低下した状態や症状を「認知症(痴呆症)」といいます。したがって、通常できていた日常生活や仕事ができなくなっている状態でもあります。 
※厚生労働省が実施している痴呆症の名称変更(2004年12月)により、本資料は「認知症」に変更しています。
以下断わらずに、「認知症」と表記します。

知的発達の段階でそれがうまくいかない場合は「精神発育遅滞」とよばれ、認知症とは異なります。

●認知症の中心となる症状は「記憶障害」(もの忘れ)です。
通常の「もの忘れ」は「朝食のおかずを忘れる」、「会った人の名前を忘れる」など部分的な「もの忘れ」で、とっさに思い出せないもの忘れの範囲です。
この例の場合に、認知症では「朝食をとったことを忘れる」、「人と会ったことを忘れる」など、経験したことをすっかり忘れてしまいます。
このような違いが重要で、もの忘れ自体は誰しもが体験することで、もの忘れがあるとういうだけで認知症とは診断されません。

●認知症では、さらに、もの忘れに「認知障害」を伴います。
「人が誰であるか判断できない」、「トイレや寝室の場所を間違う」、「洋服がうまく着られない」などです。
そして、このような記憶・認知障害が意識障害に基づくものでないことが重要です。
例えば、脳卒中の急性期などに、意識がもうろうとした状態で記憶や認知が障害されたとしても、これを認知症とは診断しません。
 
●認知症の症状で多いもの  
  1. 同じことを何回も言ったりする  
  2. 置き忘れやしまい忘れが目立つ  
  3. 物の名前が出てこなくなった  
  4. 以前はあった興味や感心が薄れた  
  5. 時間や場所の感覚が不確かになった  
  6. 些細なことで怒りっぽくなった  
  7. 財布が盗まれたという  
  8. だらしなくなった  
  9. 少し複雑な内容のテレビドラマの内容が理解できない  
  10. 以前より疑い深くなった
●認知症は症状の増減はあるものの、決して一時的な現象ではなく、加齢とともにどんどん進行していくものです。
現在、日本では、「アルツハイマー型認知症」と多発性脳梗塞による「脳血管性認知症」が多くなっています。